バルカン半島からブラスバンドの風

Boban i Marko Markovic Orkestar - Golden Horns:The Best of Boban i Marko Markovic Orkestar
ボバン&マルコ・マルコヴィッチ・オーケストラ

ブラスバンド 
ポピュラーミュージックのなかで紹介されるようになったのはいつごろからでしょうか。

ラテン、ソウル、レゲエなどでブラス=ホーンが大きな活躍をしています。
自分は、あまり聞いてこなかったけれど。ジャズ、特にデューク・エリントンベニー・グッドマンなどのビッグバンドジャズでもブラスは、主役を張っています。

でも、ブラスだけで構成されているのは、アメリカ南部のデキシーランド・ジャズぐらいしか知りませんでした。
南部の黒人の葬送の行進などでブラスバンドが加わることが多く、生活のなかにブラスバンドがあったこともあり、大衆音楽のなかにブラスバンドが加わってきたのだと思います。

1980年代には、ダーティ・ダズン・ブラスバンドなどが活躍し、私も聴いていました。

でも、バルカン半島などの東欧に、ブラスバンド文化があるとは知りませんでした。
TV番組 なるほど ザ・ワールド で紹介されたトルコ軍楽隊の演奏する「トルコ行進曲」(モーツアルトではなく、こちらが元祖)は聞いたことがありました。
http://www.youtube.com/watch?v=kpOl4kxgD1c
この歴史的な流れをくんでいるようです。

バルカン・ブラスとは?  http://fuyu-showgun.net/2013/08/balkan/

 ヨーロッパ、バルカン半島の東欧諸国を中心に独自の音楽性を持つブラスバンド形態。アメリカのきらびやかなブラスアンサンブルとは違い、変則リズムとどこか民族的要素、土っぽいものが多い。
 元々はオスマン帝国時代より音楽が盛んだったセルビア人の軍楽隊が休憩時間に民謡を演奏していたのが始まりと言われ、その後、移動民族“ロマ民族”がジプシー・ミュージックをもたらし、トルコ軍楽隊の影響もあり、それらの音楽が融合し発展したと言われている。
(今は、「ジプシー」には、「流れ者」といった差別的な意味を含むとして、使われなくなっています。)

現代、バルカンブラスの雄 ボバン&マルコ・マルコヴィッチ・オーケストラのベストアルバムを聞いてみました。ヨーロッパ・クラシックと異なる音楽性、アフリカとも違う変拍子、和音など刺激がいっぱいです。

ファンク、レゲエなどほかのポピュラー音楽からの香りも取り入れられていて、思わず、顔がゆるみます。
楽しい音楽がメジロオシ。

Golden Horns:The Best of Boban i Marko Markovic Orkestar (2012)

01 - Khelipe E Cheasa

02 - Mundo Cocek

03 - Sina Nari

04 - Voz

05 - Rromano Bijav

06 - Od Srca

07 - Udri Mile

08 - Sljivovica

09 - Dzumbus Funk

10 - Hava Naguila

11 - Sat

12 - Obecanje

13 - Ederlezi

14 - Cinnamon Girl

15 - Go Marko Go (Robert Soko remix)



こちらに、詳しい紹介がありました。
BS朝日 LISTEN.
http://www.bs-asahi.co.jp/listen/prg_005.html