Kobo Town - Jumbie in the Jukebox (2013)

 北海道の地震、年金機構の情報流出など気になるニュースが続ていますが、ネットで見つけたカリビアン・ミュージックバンドに惹かれてしまったので、こちらを。

カナダで、結成されたKobo Town コボ・タウン バンド名が、かわいいです。
 コボ・タウンは、トリニダードの首都ポート・オヴ・スペイン周辺の海岸沿いについた古いニックネイムだそうです。

 リードヴォーカルや作詞作曲を担当するリュー・ゴンサルヴェスは、ポート・オヴ・スペイン出身、13歳でカナダに移住。
 ちょっと湿った彼のボーカル、ラテンとアフリカ、レゲエとダンスホールのトウスティング(ラップ でも、こっちが本家)を取り混ぜた新しいカリプソのスタイルになっています。
 トリニダード・トバコカリプソは、本来、歌謡曲なんですが、サルサやディスコの影響を受け、現在は、ソウル・カリプソ=ソカとして、ビートの効いたダンスミュージックが主流になっています。でも、コボ・タウンの音は、より伝統的な音を残して、今の音を取り込んでいます。 ここがすごい。

 2・4打ちのロックのリズムに慣れてしまうと、身体に別のリズムを持っている人たちの音楽が恋しくなります。

 
 以下は、芽瑠璃堂HPで紹介されたされたコボ・タウンの記事です。
さすがに、World musicの老舗。付け加えることは、ありません。https://m.facebook.com/merurido?v=info

 ヴォーカルや作詞作曲を担当する中心人物、ドリュー・ゴンサルヴェスはポート・オヴ・スペインの郊外で生まれ、13歳でカナダに移住します。しかし、ドリューはカナダ社会に馴染めず、機会があればトリニダードに戻り、また外にいることで自身のルーツであるカリブ諸島の苦難の歴史を客観的に学べたそうです。そんな彼をなぐさめたのは詩を書くことで、16歳のときにはその詩を活かすためにバンドを結成。それはとても政治的なバンドだったそうです。その後、大学では本格的に歴史と政治学を学んでいます。

 そして2004年にコボ・タウンを結成。メンバーにはトリニダードスロヴェニア、ジャマイカ、中国系インドネシアなどなどさまざまルーツをもつメンバーで構成されています。そんなメンバーでくり出すサウンドカリプソを中心にしながらレゲエ(ダブ)やズークなどのカリブ音楽を取り入れ、ニュー・カリプソともいうべき独自のもの。
 そんなサウンドを詰め込んだファースト・アルバム(2007年発表)はじわじわと口コミで広がり最終的にはヨーロッパにまで伝わって、同地域でツアーを行なうまでになりました。また自主制作だったそのアルバムもドイツのレーベルから再リリースされるなど着実に地歩を固めてきたのです。

 それから5年、ついにリリースされたのがこちらの作品。今回はベリーズガリフーナ音楽を世界中に知らしめたプロデューサー、イヴァン・ドゥーランがプロデュースを担当。さらに地に足のついた汎カリブ音楽的なカリプソを聴かせます。現在のトリニダードカリプソといえばソカのようなテンポの早い打ち込みのスタイルが主流ですが、もちろん彼らはアクースティック編成。カナダからカリプソのスタイルを更新するバンドが出てくるなんて思いもしませんでした。
( Online Record Shop MERURIDO   http://www.clinck.co.jp/merurido/dtl.php?ky=CBR23090 )


Kobo Town - Jumbie in the Jukebox (2013)

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