GULLIVER GET - 紅い月 〜あの人に愛されますように〜6月13日発売 聞いてみた

アカペラのバラード調に始まる。
ピアノとアコースティックギターをバックに歌い進めれれ、フォークかな思っていると、4ビートのベースに続いてブレイクののドラムが鳴り、ジャズに展開します。
テンポのいい4ビートにのる彼女の声は、お高く聞こえがちな「ジャズ」を日常に引き戻す「下世話さ」が、あります。
それが「下品」に感じる一歩手前で止まっているそのバランスがいい。
叙情とテンポたたえたバックが「噛みきった指先の血!で満月を赤く浸す」恋の物語が語られます。

Gulliver Get
bass・山田洋一、guitar・山本隆、sax・阪口裕一からなるインストバンドとして活動していたガリバーゲットに2002年、vocal・アヤヲがメンバーに。 2006年、drums・鶴田憲司が加わる。
JAZZ・ROCK・R&B・FUNK・POPS…メンバー各々があらゆる音楽を聴き吸収し、異なったルーツを持つ。
難易度が高くインスト的な旋律でありながらも美しいメロディーに、倒錯的な愛や温かい愛、悲しみも喜びも痛みも、人間の持つあらゆる感情や、様々な物語をありのままの言葉にして乗せ、情感を込めて唄うvocal。唄と肩を並べ、艶やかで深みのある音で言葉と同じ力を持って唄いあげるsax。二人のフロントを自由に泳がせるべく、力強くも包み込むように支えるguitar、bass、drums。彼らもまた自分の楽器を持って唄いあげる。