熊木杏里 - 七月の友だち 7月25日発売 聞いてみた。

rice632007-07-31

熊木杏里 最初に聞いたときは、
その自分を信じたいけど、信じきれない、自分がかわいくてしょうがないのに、自分を愛しきれない、外に一歩踏み出したいのに、気持ちは自分に向いてしまう
そんな心気が、歌に声に曲に、満ち満ちていました。
自分にたいして刺々しささえ感じられる彼女の歌に、「気になる」以上のものを感じてしまいました。
そんな彼女が外に向かって、自分は自分、と主張できるようになったのが、「風の中の行進」(2006/09/21)でした。
大見得切っての主張じゃなく、内省を重ねつくしてのやっと見つけた「自分」でした。
その語るように歌う歌い方も、彼女の誠実さを感じます。

彼女が、知られるようになったのは、2006年8月、資生堂CMに楽曲「新しい私になって」が使用されてからでしょう。終った恋をあきらめるために、「新しい私になる」「ならないといけない」「なれないかもしれないけど、そうしてみるしかない」というこの曲を、「新しい私」=メイクを変える でCMに使った資生堂も、たいしたものでした。
でも彼女の歌の真摯さが、そんな下心を吹き飛ばしていましたが・・・

で、この「七月の友だち」
私は、どう解釈していいか迷ってます。ちょっと、文学少女的な表現が過ぎるのかなぁと。
しかし、熊木さんの声を聞いているだけで、充分、幸せな気持ちには、なれます。

長野県千曲市出身、1982年1月27日生まれ、25歳。 井上陽水をフェイバリットに上げるシンガー・ソングライター。2002年2月21日、シングル「窓絵」でデビュー。 1stアルバム『殺風景』をリリースする。
2003年9月 NHK朝の連続ドラマ「こころ」に劇中挿入歌として「ひとつ/ふたつ(フタツブンノヒトツ)」「こころ」 が起用され、つづく2004年11月にはTBS「3年B組金八先生7」で劇中挿入歌として「私をたどる物語」 がオンエア。これがキッカケで問い合わせが殺到。
2005年2月にリリースされる2ndアルバム『無から出た錆』のボーナストラックとして収録されている曲だったが、急遽シングル化され、話題となった。
2007年2月21日、シングル「春の風」をリリース。映画「バッテリー」主題歌に起用、前作のスマッシュヒットも相乗して各方面から話題を呼ぶ。