下田の深根城址

小雨の中を、下田の箕作の深根城址に枝垂れ桜を見に行ってきました。
県道わきの空き地から、稲生沢川に沿って歩き、山道を登っていきます。
残念ながら、今年は、強風に吹かれてすでに終わっていました。
替わりに、満開のミヤマつつじと杏の花が迎えてくれました。
桜は、民家の敷地内なので道からしか見ることはできません。このお宅の庭には、湧水があり、池泉(ちせん)がありました。山の中腹で、平坦で、見晴らしもよく山城にはもってこいの場所だったんですね。

 その歴史は、悲惨なものがあります。
 伊勢宗瑞(のちの北条早雲)は1493年に伊豆に侵攻した。この伊豆平定戦では、伊豆の各地に落城伝説があり、多くの伊豆の諸豪族が、伊勢宗瑞に抵抗したと思われます。
 深根城でも、その抵抗は、激しく、立て籠もって、最後まで抵抗した。宗瑞は抵抗した城兵を老幼婦女子に至るまで悉く首を刎ねて晒したと伝えられています。宗瑞の伊豆平定戦の中では、最も凄惨な戦いの場となりました。
早雲侵攻
深根城
小雨がむせぶなか、そんな伊豆の歴史を改めて知りました。

見上げる大木です。
お宅の敷地には、親木となった切り株が残っているそうです。

南側には、深い山が続いています。

来年は、天気の良い日にお邪魔しようと思います。

替わって迎えてくれた杏

ミツバつつじも満開でしたが、ピントが・・・