箱根の温泉と立ち入り許可

箱根の温泉は、自噴しているんじゃなくて、地下水(鉱泉)に大涌谷の蒸気を利用して造成装置で温泉を造成しているんだ。知りませんでした。

そして、大涌谷の造成装置でできた温泉は、大涌谷で自然に湧き出る自噴温泉(当社の総湯量の約30%)と混合され、利用者に供給されている。これも、法律で、「温泉」とされているんですね。

箱根温泉供給株式会社のHPに解説されていました。
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いま、テレビで放映されている噴気井は、これに使われていたんですね。
また、温泉移設関係者に、大涌谷への立ち入りが噴気地帯の直径200m以内を除き、許可されたけど、この中にも配管があると思うのだが、そこのメンテは、できない、ということですよね。
HPでは、蒸気配管は、つまりやすいと解説されているが、大丈夫でしょうか?

それよりも、国土地理院の観測で、大涌谷の直径200mの範囲で最大8cmの隆起があると発表された。
箱根山の火山活動に伴う地殻変動の検出  国土地理院HPから
http://www.gsi.go.jp/kikakuchousei/bousaichousei/h27-hakoneyama-index.html

今回の立ち入る許可は、ここを除いているのですが、もし、ここで水蒸気爆発(噴火)があったら、近くで作業している温泉会社の作業員たちは、命の危険があります。それに、隆起しているところから爆発するときまっているわけじゃありません。

隆起しているってことは、地下に圧力が溜まってることを示しています(※)。隆起している場所は、地殻の変動の表れやすい柔らかい地点を示しています。しかし、今回の活動で新たな噴気噴出場所が見つかっているように、吹き出す(爆発・噴火する)場所の確定はできないはずです。
 
命がけの作業にならないことを祈ります。
 
※大きく隆起している範囲が狭いので、マグマの上昇ではなく、地下の熱水等の圧力の上昇のためと考えます。、