御嶽山と箱根山 水蒸気爆発の予知

震動データ及び傾斜デー御嶽山

御嶽山 日別地震回

 宇井教授の論稿に掲載されているのですが、御嶽山の噴火前の観測地の変化は、噴火の11分前からであり、この変化で、噴火すると読み取れるのか、私には判断できません。
 しかし、予測できたという声が聞こえないので、このデータでは、有効な警戒情報は出せなかったということだと思います。まして、火山性地震は、8月29日から始まってはいますが、9月10、11日に52回、85回となった後、いっ たん数は減っています。低周波地震も14、16、24日に観測されていますが、火山性地震の数は、1ケタから27回となっていました。
 この程度の状況で、秋の登山シーズン真っ盛りの御嶽山に入山規制をかけることは、気象庁にはできなかったでしょうし、地元経済に気を使わざろう得ない防災会議はなおさらでしょう。
 マグマの移動を伴う変動であれば、もっと大きな日単位の変動が捕えられたのではないかと思います。

 いま、箱根で懸念されているのが、水蒸気爆発であるなら、避難情報を出せる有効な変化を捕えられないかもしれません。
 また、水蒸気爆発が御嶽山と同じように火砕流を伴って、数キロ下ったら・・・その可能性は、小さいと思っていますが、少なくとも、可能性があることは伝えるのが、行政の仕事ではないでしょうか。