口永良部島噴火 火砕流

 火砕流の本村方向への流下状況

 鹿児島県の防災計画では、北側の標高234mの尾根筋を火砕流は越えない想定になっていました。、墳火口から下った火砕流は、尾根にさえぎられ、「く」の字に曲がった谷に沿って、下っていく想定になっていました。
写真を見ると、尾根を越えて進み、途中で止まっているように見えます。
 もし、もっと大量の墳出物があった、火砕流の密度や温度が地形に影響されにくいものだったなど、噴火の条件が違っていたら、居住地域に直進していたかもしれません。
 また、墳火口の位置が想定と違うためなのか、古岳や北、東方向にも火砕流がある程度まで流れたという報告です。
 想定に対する専門家のの評価をききたいところです。

とにかく、死者が出なかったことは、幸運でした。

グーグルマップで、毎日新聞の写真と同じ方向からの画像を取ってみました。
稜線を越えたが、かろうじて、人家のあるところまで届かなかったように見えます。


口永良部島の火山活動解説資料 平成27年5月29日21時50分発表 気象庁


鹿児島県地域防災計画(平成26年度版)口永良部火山災害危険区域予測図(5-3-6ページ)