科学

小笠原沖地震の不思議〜海洋研究開発機構のコラム

6月1日の日記で、「5月30日に発生した小笠原諸島西方沖の地震は、めったにないもので、専門家の解説をお願いしたい。」と書きましたが、 海洋研究開発機構の 地球深部ダイナミクス研究分野 大林 政行 主任研究員によるコラムが、12日にアップされまし…

平成27年5月の地殻変動 箱根は、小さな伸び?

国土地理院地理地殻活動研究センターのツイッターを見ていたら、 https://twitter.com/GSI_Research》2015年4月下旬〜2015年5月下旬の1ヶ月間、電子基準点等のGNSS連続観測網(GEONET)の観測結果から求めた地殻変動を公表しました。 》東北地…

小笠原諸島西方沖の地震

この地震が、通常では、めったに見られない地震であるということだけをとりあえず、示しておきたいと思います。 太平洋プレートは、フィリッピン海プレートにもぐり込み、上部マントルから下部マントルの境界面(深さ660km付近)で水平方向に滞留してい…

口永良部島噴火 火砕流

火砕流の本村方向への流下状況 鹿児島県の防災計画では、北側の標高234mの尾根筋を火砕流は越えない想定になっていました。、墳火口から下った火砕流は、尾根にさえぎられ、「く」の字に曲がった谷に沿って、下っていく想定になっていました。 写真を見ると…

口永良部島 噴火 前兆とらえられず

口永良部島(鹿児島県屋久島町)では、本日(29日)09時59分に新岳で爆発的噴火が発生し、火砕流が新岳の南西側から北西側(向江浜地区)にかけての海岸まで達しました。噴煙は火口縁上9000メートル以上まで上がり、火口周辺に噴石が飛散しました…

箱根山 活動の理解

5月26日は、震源が、金時山の南付近から乙女峠の浅い位置に集中していました。(画像をキャプチャーし忘れたので、青丸で囲んでであります。) それが、5月27日からは、大脇谷の北側(台ヶ岳付近)の地下2kmから4kmに多く発生しています。 小さ…

御嶽山の噴火をふり返る

御嶽山の噴火の特集が、月刊「地理」5月号にのったので、読んでみました。特集:御嶽山噴火 活発化する火山 インターネットを利用した御嶽山2014年噴火の迅速把握と情報伝達 早川由紀夫(群馬大学) 噴火時の避難行動−突発事象への対応を考える− 朝日克彦(…

箱根 震源移動

今月15日ころ、大涌谷付近の地震発生数が減って、湖尻(芦ノ湖北側)に地震が集中していたので、ここに、新たな噴気が発生しるような変化があると心配だと考えていました。どうしても、地震の集中=なにがしかの危険の増加。と考えてしまいます。(このあ…

箱根山の状況 火山研究者の共通見解

静岡大学で火山・地震の研究をされている小山教授の今回の箱根の噴火についての評価を講演会で示しました。 小山教授は、フィリピン海プレートに乗って本州に衝突している伊豆半島の詳しいテクトニクスや富士山の研究、火山災害のハザードマップの提唱、伊豆…

箱根山における火山活動の暫定解析結果

箱根の火山・地震活動を常時、詳細に観測している神奈川県温泉地学研究所は、5月13日現在の箱根山における火山活動の暫定解析結果を発表しました。 それによると、1 温泉地学研究所などが詳しく観測を始めて以降の地震活動では、2001年以降最も活発であ…

箱根山の噴火警戒レベル2に引き上げ

気象庁は、平成27年5月6日6時に、箱根山の噴火警戒レベルを2に引き上げました。 クリックしてオリジナルサイズで見てください。気象庁(平成21年3月運用)から作成 http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/level/Hakoneyama.pdf平成27年…

箱根町周辺の火山・地震活動

箱根山で4月26日から小さな地震が観測されていたが、山の膨らみを示す傾斜計にわずかな変動が観測され、気象庁は、5月3日18時に「火山の状況に関する解説情報」を発表しました。 昨年9月の御岳山の噴火の記憶が鮮明なので、どうなっていくのか心配で…

羅臼町の海岸隆起の原因など 

原因は、大規模な地滑りであることがわかりました。 でも地滑りによって、土地に隆起する部分があること、まして、それが、海岸付近で起こり、海岸部分だけを長さ500m、高さ10m以上も隆起させるなんて考えつく人はあまりいないでしょう。私も、原因が…

羅臼町で海岸線が隆起

何が起こっているのかわからないが、NHKのニュースを貼っておきます。これは、異常事態ですよ。http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20150424/4317821.html 24日、道東の羅臼町の海岸で地面が幅300メートル高さ10メートルほどにわたって盛り上がって…

『糸魚川・静岡構造線』と学校で習ったので、『線』だと思ってた。

この間、日経新聞の文化面に載ってたの読んだら フォッサマグナは、『帯』で『糸魚川・静岡構造線』はその西端でしかないと 東端は、確定していないが、千葉市ではなく、利根川で決着しそう というもの。 また、その成り立ちがすごい。 2000万年前に日本列島…